2012年06月10日
松尾神社のオカメさんが逝った
松尾神社のオカメさんが逝った!
平成24年6月7日7時。分家の遠山吉雄さんが脳梗塞で亡くなり、9日通夜式
10日に葬儀が行われた。
9日、行われた通夜の席に 田中 泯さんご本人が来てくれました。 田中 泯さんは
舞踏家で、山梨県白州町で農業と舞踊を合わせた実践をしており、2002年には初出演した
映画「たそがれ清兵衛」(山田洋次監督)で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞し
2010年にはNHK大河ドラマ「龍馬伝」で土佐藩の開国派、吉田東洋を演じました。
主人公・坂本龍馬役の福山雅治三菱創始者・岩崎弥太郎役の香川照之を、すごみの
ある芝居で食った名脇役の役者として名前が知られておりますが、また日本を代表する
舞踏家でもあるのです。
吉ちゃんは富士吉田市松尾神社・大々神楽講の演目「オカメさん」の舞手だった。
吉ちゃんは、自慢話しをする人ではないので、娘のFちゃんに田中さんとの交流
白州や田中さんの名前を聞いても、やっぱり知りませんでした。
私と田中さんとの関係は、平成15年、松尾神社氏子総代をさせて頂いた時に
祭典の度に、吉ちゃんの踊るオカメさんをビデオ撮影している若者がいるので
尋ねてみたところ、田中民さんの門下生だったのです。田中さんが吉ちゃんの
オカメさんに心酔しており、吉ちゃんの大ファンである事を知りました。多分その頃から
吉ちゃんと田中さんの付き合いが始まったのではないでしょうか? 敷島町に農事組合
法人桃花村を設立し農業をしながら舞踏を研究する集団で農業に付いては殆ど素人。
そこで知り合った吉ちゃんとの交流が始まり、田植えや、稲刈り、そして畑の指導も
されたようです。
そんな関係を知っていたので、吉ちゃんの悲報をダメ元で8日、メールで田中様宛てに
お知らせしたところ、直ぐに会社のS様からお返事を頂きましたので、ご紹介します。
「言葉がありません。
田中泯主催の白州でのフェスティバルへの出演、
また田中の住居でもある甲斐市の山奥で「おかめの踊り」を
田中の知人達に披露して頂いたこともあります。
そして、良く、遠山さんは、あの白い軽自動車でこちらに通い、お米をもってきてくださり、
そして泯さんの育てていたネイティブインディアンからもらったの原種のお芋を持ち帰り
富士吉田で育ててくれてもおりました。
いろいろなことが一気に頭をよぎりました。
私達にとっては本当に大切な友達でした。
山梨でも数少ない、大切な友達でした。
今は、ちょっと驚いてしまって、どうにもなりません。」 以上です。
通夜に、その田中 泯さん本人が、忙しい合間を削り、来てくれたのです。
寡黙で仕事一途の男、吉ちゃんのところへ・・・嬉しかったです。田中さんと吉ちゃんの
交流が本物であった事が、何より嬉しかった。 田中 泯を心酔させ、惚れさせたたのは
吉ちゃん、遠山吉雄なのです。 やすらかにお休み下さい、お疲れさまでした。
投稿者 pinetree : 2012年06月10日 19:01