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2008年03月11日
もう焼けないか・・
もう焼けないか・・ 富士吉田市にて
３月１０日 ５時２５分 気温０℃
いつもの様にライブカメラをチェックすると、殆ど見えないが富士吉田カメラだけは
御山が映っていた。家の窓から見ると林の中に、いつもと同じ姿でチョットだけシルエットが
あった。
市内の昭和道り信号から御山を見たら霧で見えない。諦めて右折し新屋の村道を引き返すが
浅間神社東信号まで来たらスッキリと御山が見えた。「呼んでいる！」再びＵターンし山中湖を
目指したが、向かう前方には暗い霧が垂れ込めていたので、富士見公園信号を右折し看護学校
付近に三脚を立てた。
霧は濃くなり、薄くなりしながら流れ、日の出の時間に来ない様、祈りながら待った。
その時１台の車が止まり、初老の男女のカメラマン・ウーマンがやって来た。
「おはようございます♪」明るい声が掛かった。「ここ良いですか？」「どうぞ！」近くに
三脚を立てた。何やらゴソゴソっとポケットを探り「どうぞ！」と、飴を差し出してくれ
２個貰った。二人は山中湖で旅館を営まれているご夫婦で、二人とも写真が趣味、暇をみては
出掛けるとの事で、今朝はパノラマ台へ行き、マウント富士へ行ったが霧に邪魔され
それでもと想い、こちらまで来たとの事だった。
御山に日が射して来た。
ご夫妻の会話「焼けて来たね」「ダメだね紅くなんないね」「絞りは幾つ」「マイナス０.７」
「もう終わりだね、森林限界まで日が射した」「カイロは？」と、ポンポンと会話しながら
撮っている、会話の内容も今日や昨日撮り始めた者の会話では無い事が解る
二人の間には何とも云えない間があり、積み重ね、熟成された夫婦の妙があった。
こんなふうに年がとれたら良いな・・・御山は焼けぬが、そんな二人にチョッピリ妬け
自分で照れて紅くなり、勉強になった朝だ。
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投稿者 pinetree : 2008年03月11日 10:38