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2007年08月22日

ホントの月見草が咲いたヨ♪

    ホントの月見草が咲いたヨ♪ 

                 19年8月21日・夜9時・蛍光灯下で撮影
  
 過日、義弟から月見草が植え込んであるプランターをもらい
その花が、昨晩から咲き始めた。その花は、花を生かした地域づくりを
目指し活動されている、市内在住小林美智子さんから頂いたものだった。
 富士山麓で月見草と言えば、一番に想い出すのが
「富士には、月見草がよく似合ふ」」そう、太宰治の小説”富嶽百景”だ。
   ”富嶽百景”から
・・・老婆も何かしら、私に安心してゐたところがあつたのだらう、ぽんやりひとこと
「おや、月見草。」さう言つて、細い指でもつて、路傍の一箇所をゆびさした。
さつと、バスは過ぎてゆき、私の目には、いま、ちらとひとめ見た黄金色の月見草の
花ひとつ、花弁もあぎやかに消えず残った。三七七八米の富士の山と、立派に
相対峙し、みぢんもゆるがず、なんと言ふのか、金剛力草とでも言ひたいくらゐ
けなげにすつくと立つてゐたあの月見草は、よかつた。富士には、月見草がよく似合
ふ。・・・ とある。


御坂峠・天下茶屋 太宰治碑

 だが、文中にある「月見草=黄金色?」は、チョット!変だ。実は、ほんとの月見草には
黄色い花はないのである。通説は、太宰先生が黄色い待宵草(マツヨイグサ)を月見草と
間違えたものであろうと云われている。また、待宵草も月が出る頃咲き、月が沈むと
しぼむ花である事が、「月見草」も同様である事から、なお厄介にしている。
 ともあれ、 これが本物の「月見草」だ。
夕方、つぼみが割れ白い花びらが開き始める。開きはじめてから約1時間で
全開する。一夜だけ開き、翌朝花びらがピンク色となりしぼんでしまう。

 
                        19年8月22日・午前6時撮影
 
 月見草は日本古来種ではなく、嘉永4年(1851年)メキシコから渡来した、透けるよ
うに白い花を咲かせるものが本来の「月見草」です。夏の夕暮れから開花をはじめ、
日没後4枚の花弁が可憐に咲き誇り、次第にピンク色に変わり始め、さらに濃い発色
となり朝には萎んでしまうことから、月見草という名前がつきました。そんな幻想的
な月見草も日本の気候には馴染まず野生種としては絶滅してしまったようである。

 今では月見草を愛する小林さんの手で大切に育てられ、蒔いた種は「育てる会」として
実を結び、9月26日夜には上吉田の御師の家で「十六夜の月」に合わせて”月見草と
月の眺めを楽しむ夕べ”を開催予定になっている。育て難い市民交流の花も着実に
開花し、月見草を通じてその数を増やしている。

 @パインツリー庭内 ログハウス1 左側の前庭に置いてありますので
  ご覧下さいませ♪
   そう云えば昨晩、コオロギの鳴き声を、今年初めて聞いた!涼やかな秋の音だ。

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投稿者 pinetree : 2007年08月22日 13:23