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2007年03月21日
河口湖・新倉掘抜史跡館
河口湖・新倉掘抜史跡館
船津三叉路信号から河口湖畔へ向かい200メートル行った右側に、河口湖新倉掘抜
史跡館がある。駐車場に車を止め、受付の窓を叩くが係りがいない。開いている入り口から
中に入ると2階のレストランに声を掛けるよう指示がされており、階段踊り場まで
上がったら、係りのおばちゃん古屋さんが出て来た。
入場料500円を支払ったら、たった1人の為に詳しく説明してくれた。以前から
疑問だった河口湖町と富士吉田市赤坂地区境界線近くにある飛び地は、掘抜きを掘る
為に竪穴を15箇所開けた時の代替地の一部だそうだ。また、直線的に掘れば2キロ
弱の距離を3.8キロもの距離になったのは、より広範囲の田畑に水を供給する為と
1人しか通れない坑道を人力で掘り進む作業効率の悪さを補う為竪穴を掘り、同時進行で
掘り進んだ。トンネル内部は殆どが岩盤だ、硬い岩盤にぶつかると岩に火を掛けて
焼いては堀る、今を生きる者には考えられない、気の遠くなる作業だ。
岩に残されたノミの後が先人の想いを雄弁に語っていた。
近年の子供達は小学校で郷土の歴史として学ぶが、私達の時代は勉強して来なかった。
とても恥ずかしく思う。150年前に、先人が苦労して残してくれたものを知り、後世に
伝える事は今を生きる者の勤めだ。ましてや明治時代以前に掘った手彫りトンネルとして
日本一の最長トンネルを掘抜いた先人を、祖先に持っている事を大いに誇りにしたい
ものだ。
投稿者 pinetree : 2007年03月21日 21:24