« 新倉掘抜 | メイン | ホタル »

2006年07月11日

新倉三ヶ寺

   新倉三ヶ寺 富士吉田市   地図

   大正寺 新倉   地図
   

   寶松山 大正寺 

 所 在 地   新倉621      Tel 0555-22-1017
 宗   派   浄土真宗本願寺派
 本   山   西本願寺
 本   尊   阿弥陀如来   
 寺 宝 等   蓮如上人筆六字名号 他
 堂字状況   本 堂    1731年 創建 
          鐘 楼    1813年 創建   市指定文化財
                    正面7,6メートル、奥行7.1メートル、高さ9,5メートル
                    新倉産の基礎石上に現している重量感あふれた高壮な外観からしても
                    綿密な設計と高度の技術によって、当時の粋を集めたものであることが
                    うかがえる。石段を登ると中床になっており、鐘の響きを考慮した細工が
                    されている。   
          山 門    1714年 創建   市指定文化財
          庭 園    1804年 築庭   市指定名勝
                    徳川家の庭師、石斉によって富士溶岩の自然を基礎として築いた庭園で
                    中国の慮山にある古跡「虎渓」を型どって作ったもので、「虎渓の庭」
                    ともいう。幽邃にして壮大な景観を良く現しており、原型が良く保存
                    されている。この築庭に当たって権威を誇る石斉は、正装して鉄扇を
                    ふるって庭工や人夫を指図したと語り伝えられている。

          *境内の碑は、その昔、気候が悪く不作の時は年貢が納められず、取立ても厳しく
           村の農民たちを守るため、村長初め数人の農民代表が城主の所へ直訴に行ったが
           直訴の帰りに打ち首になった。その人々の勇気と英断を称えた碑もある。

*境内にある「夢通恩格貝」の顕彰碑は遠山正瑛先生の功績を称え建立したもので、大正寺は正瑛先生の
  生家でもある。「やればできる。やらなければできない。」正瑛先生が講演で良く話される言葉、正瑛先生は
  富士吉田市の至宝だ。

  砂漠緑化の研究家・遠山正瑛氏

   日本沙漠緑化実践協会


    如来寺 新倉   地図    

   大原山 如来寺 

 所 在 地   新倉613         Tel 0555-22-1823 
 宗    派   浄土真宗本願寺派
 本    山   西本願寺
 本    尊   阿弥陀如来   
 寺 宝 等   古本尊、金剛大日如来 他
 堂字状況    本 堂    1804年 創建   
           経 堂、庫裡、山門、鐘楼    

    *如来寺は「扶桑風土記」によると、堂ヶ尾(堂顔)の地にあった観音堂を、709年、救願寺と
      改号し、菩薩戒を修する道場としたのが始めである。弘法大師来麓の折、金剛界大日如来を
      賜り、真言宗として栄えたが、その後荒廃した時期があった。
       1228年、時の住職浄円が聖徳太子旧跡巡拝中の親鸞聖人に帰依し、浄土真宗に改めた。
      この折、河口湖・浅川地区の外川弥兵衛も帰依し、法名浄心を賜る。1544年万蔵寺と改号
      1718年如来寺と改め現在に至っている。


   正福寺 新倉   地図    

   新倉山 正福寺 

 所 在 地   新倉585   Tel 0555-22-0850 
 宗    派   浄土真宗本願寺派
 本    山   西本願寺
 本    尊   阿弥陀如来   
 寺 宝 等   親鸞聖人筆十字名号 他
 堂字状況    本 堂    1620年 創建   市指定文化財
             建設当時、難波(大阪)の大工、茂右衛門を招へいし、棟梁として建築に当たらせた事が
             寺記「新倉山萬亀鑑」によって明らかである。また、茂右衛門の子孫もこの地に住み
             着いたと伝えられている。「千鳥形破風入母屋造」桃山時代の工法。
             内陣は旧芝増上寺境内の徳川二代霊廟の工法と同じく、極彩色の絢爛たる装飾は
             創建当時の豪華さを良く伝えている。内陣両袖の襖は狩野派筆によるものである。 
           経 堂    1764年 創建   市指定文化財
             土蔵作りで、当時日光御門主であった一品親王公澄より賜ったという
             由緒あるもので、正面に掲げた「一音蔵」の額は一品親王の直筆である。
             内には華麗なる八角輪転蔵(回転しながら経を収める八面のたんす)を
             備え、一切経5700巻を収めている。             
           山 門    1658年 創建
           庭 園    

     *近年、本堂へ上がる為のスロープを設けたが、お寺でバリアフリーの配慮がなされたところは
       まだ少ない、お年寄りには嬉しい設備だ。         

投稿者 pinetree : 2006年07月11日 23:20