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2019年05月10日
火事
5月6日未明、友人の家が火事になった。 7日、夕方家内と買い物に出掛けたついでに友人の家を訪ねると、全焼と聞いていたが道路から見える建物の外観はしっかり残っていた。丁度友人がいて漏電による出火だと話してくれた。対向車が来たので「頑張れよ!」と告げて、そのまま別れて帰って来た。
幹事から召集が掛かり、8日8時30分に仲間12人で片付けに行ったが、あの焼け跡から立ち込める臭いは世の中で一番嫌いな最悪の悪臭が漂っている。火元である漏電していた玄関天井の屋根は火が噴出したのであろう1メートル四方の穴が開き、空が見えている。屋根を支える梁や、木材は炭化しており、天井裏に炎が留まっていた事が窺い知れる。玄関ホールに置いてある高さ2メートルの置時計は2時35分で止まり、炎のピークを示していた。一刀彫りのケヤキ材で造られた布袋様は表面全体が焼けて炭化しておりかなりの高温になった事が分かる。
焼けて燃え掛かった日用品や生活用品、着物が焼けたお雛様、涙を堪えながら燃えるものと、燃えないものに分別し片付けて行く。火事はすべてを焼き尽くす、日常の生活も、積み重ねて来た思いでも・・・。
友人の奥方が、捨てる布袋様のおでこを撫でながら「熱かったネ!ゴメンね!」と、語り掛けた声が今も耳に残る。火事は怖い。
投稿者 pinetree : 2019年05月10日 20:50