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2015年09月06日

コレラ病墓地草刈作業

           コレラ病墓地草刈作業♪

 平成27年9月6日 8時30分 気温20℃
コレラ病墓地の草刈と先祖供養を、いつの頃から始めたか分からないが松山入会組合でやっている。

 本日、8時30分に集まり、田舎のベンツ軽四トラックで連なって東富士五湖道路の脇を林の
中へ入る。近年は林業の為に立ち入る者も無く、林は荒れ放題で倒木が道を塞いでいる。その倒木を
チェーンソーで切り脇に片付け軽トラは進み、溶岩の硫末の壁が馬蹄形に広がった突き当たりに
車を止め、各々草刈機を担いで現場まで徒歩で5分程歩く。

 江戸時代後期、地区住民が流行病で亡くなった時、家の恥と考えられた時代、共同墓地にも
埋葬出来なかったと聞いた。4キロ離れた富士山麓の奥深く人里離れた溶岩地帯2箇所に
ひっそりとして訪れる者も無い、とても墓地とは言えない場所だ。墓表は無く溶岩が窪地に
散らばっているのが墓で、その窪地に約30個の溶岩が散らばっていた。

 10時に作業を終わり、常照寺の住職に出張して頂き、亡くなられた方々にお経を唱えて頂いたが
読経の中、流行病の為亡くなり、町内の墓地に入れては貰えず、人里離れたこの場所はお墓参りにも
来れない場所、周囲を4~5メートルの高さの溶岩流に囲まれた同じような窪地二箇所に分かれている。
 大八車に死人を乗せ、行ける所まで行き、後は背負子で背負い、病が移ってはいけないと
捨てるように埋葬し逃げ帰って来る。墓地に来て供養出来ない家族の思いは如何ばかりで
あったろう、それを想うと心が痛い。

 松山地区は450年ほど前まで歴史を遡れるが、こうして先祖を祀り尊ぶ良き風習は
これからも絶える事無く続けて欲しい。このような行事があり、こうして脈々と伝わるのは
住民の底力がある証明で、松山の誇りでもあるのだ。

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投稿者 pinetree : 2015年09月06日 15:04