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2014年08月30日
ススキ祭り
吉田の火祭り「ススキ祭り」
８月２７日 １９時
町内を巡幸した神輿が夕闇迫る神社の森に帰還して来る。
昨日の勢いの良さが嘘のように神輿を担ぐ勢子達の表情にも疲労が見える。
富士吉田市は坂の街、富士山の傾斜地にへばり付くように街並みが形成され
その坂道を昨日は勢い良く下り、今日は神輿が登って来たのだ。
３６５日で２日間だけ神輿が担げる。この日の為に準備した祭り半纏
会社も休みを取った。その祭りも今日終わりを迎える。愛しむように担ぎ棒に
肩をあてがい、手を添えているようにも観える。
７時３０分頃、灯りの消された境内に神輿が入場するとススキ祭りは
ピークを迎える。ススキの穂を手にした氏子達が神輿に続いて走り出す。
高天原を明神神輿が三周回って立ち止まり、入場する御山さんを待つと
一瞬の静寂・・・暫くして境内に響く「ヨイ！ヨイ！」の掛け声と共に
朱に塗られた御山さんが入って来ると、その迫力に鳥肌が立ちドヨメキが
巻き上がり、群集も神輿の間に入って走り出す。明神神輿が７周回って
動きを止め、着興祭の神事が執り行われる。
やがて諏訪神社から、世話人のかざす提灯の案内で絹垣に囲まれた
お魂が本宮に帰って行く。写真に写ったその様子は宛ら、街を赤く染めた
大松明の炎が本殿に帰還して行く様で美しい。山麓はこの祭りを境に
秋へと移ろって行く。
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投稿者 pinetree : 2014年08月30日 09:15