« 富士山七合目ライブカメラ | メイン | 富士ヒルクライム2010 »

2010年06月05日

#泉瑞祭!

   泉瑞祭!



 6月5日 7時30分 気温16℃ 
今日は上吉田連合自治会主催の”泉瑞祭”だ。

 泉瑞は、北口本宮冨士浅間神社から2キロ程富士山方向へ上がった場所にある水場で
今から約800年前、将軍源頼朝は天下にその威を示さんと富士山北麓に雄大な巻狩りを行ない
その際、道に迷い渇きに苦しむ勢子の為、頼朝は神に祈りつつ大地に杖を突きたてると
そこから水晶のように澄みきった冷たい水がこんこんと湧き出した。これが「泉瑞(せんずい)」の
いわれがある。江戸時代、富士登山される富士講の方々に富士八湖の1つとして数えられ、禊所として
また、喉の渇きを潤す霊水としても珍重された。また、古から上吉田の住民を育む水として
尊ばれ、住民の手で祭り守られて来たのが泉瑞の水だ。

 7時30分、上吉田コミニテイーセンター前に6自治会が集合し、役割分担の確認等を行い
泉瑞へ向かった。泉瑞は先日の下草狩り奉仕で、ナメる様に綺麗になっていて驚いた。
朽ち果てそうになっていた1つの鳥居も新調され、塗装がピカピカと光輝いている。10時から
式典は始まり、蝉しぐれの中粛々と進み、最後に乾杯し式典は終わった。

 其の後、上吉田コミニテイーセンターへ場所を変え直会(なおらい)兼、泉瑞の水に感謝を
捧げる会が始まった。カラオケもあり、婦人会の踊りまで飛び出す盛大なお祭りで、泉瑞祭が
上吉田における自治会、また婦人会の重要なイベントである事が、イヤが上でも分かった。

 泉瑞の湧水は今は枯れている。
平成12年10月14日撮影した時には出ていたが、平成19年8月9日撮影した時には枯れていた。
湧水が枯れるなんて一体何があったのだろうか?この間にあったのは、水汲上工場の無規制による乱立だ。
上吉田の住人を育んで来た水に感謝を捧げるのに何らの不満も無いが、何百年も湧き続いていた水源を
枯らしてしまったのは、この今を生きる私達の責任で、先祖に大して面目が立たない。泉瑞祭は湧水に
「感謝を捧げると共に湧水を守って行こう!」と言うのであって「枯れた水源地を守ろう」では無い
ハズである。

  にほんブログ村 地域生活ブログへ←ブログランキング参加中

投稿者 pinetree : 2010年06月05日 22:21