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2009年02月10日
富士宮
人穴神社
10日・12時10分・気温7℃
富士講や藤原(長谷川)角行を語る時、この人穴神社を置いては話にならない。昨年、通り掛かり
訪ねたが神社が分からずに帰って来た。偶々、昨日出掛ける機会があり、初めて人穴神社をお参り
する事が出来た。 =地 図=
こちらの神社は、藤原角行・食行身禄や、弟子達の墓があり富士講の聖地、即ち極楽浄土なのだが
残念な事に荒れており、多数の墓が傾き倒れ、富士講の衰退と同様、寂しい様相を呈している。
富士講の祖といわれる長谷川(藤原)角行は、永禄元年(1558)に人穴にやってきて
四寸角の上に爪先立って千日間の修行をし仙元大日神のお告げを受けたといわれる行者です。
角行は、その後も人穴に籠もって修行を続け、各地を回っては仙元大日神の教えを人々に説き
正保3年(1646)に人穴で入寂したといわれています。
角行後継の行者も、人穴で修行したといわれていますが、その多くは江戸を中心に活動し
富士講は江戸を中心に発展しました。しかし、富士講の人々にとっては、人穴は講祖角行の
修行の地であり、角行が入寂した聖地でした。富士講信者は、富士参詣(登山)をすませると
聖地人穴参詣にやって来ました。人穴御法家といわれた赤池家には、明治19年の一夏に
170人ほどが宿泊したという記録が残されています。
また、角行が入寂した人穴は富士講の人々にとっては浄土であり、御身抜(富士講の
曼陀羅)に「極楽地獄此穴ニ有浄土門人穴」「人穴浄土門仏生」と書き残されています。
富士講の人々は、人穴浄土に墓を建てたいと願い、講仲間の協力を得て碑塔を建てました。
それが現在も人穴周辺に見られる200基にも及ぶ碑塔群です。
碑塔(供養塔)は講毎に群を成した所があり、講の勢力を誇っているようにも見受けられます。
また、角行を祀る碑塔・角行二百年忌の宝篋印塔や富士山に何回も登ったという登拝記念の
碑などもあります。
富士宮市HPから引用
食行身禄
寛文10年(1670)伊勢国(三重県)一志郡に誕生まれた食行身禄は俗名を伊藤伊兵衛という。
身禄の名は、釈迦が末法の世を救う未来仏と予言した「弥勒信仰」に由来。13歳で江戸に入り
商人として成功したが、蓄財は悪であると悟り、以後、蓄財を放棄して、油売りの行商で細々
生計をたてながら布教活動に勤しんだ。そのため「乞食弥勒」とも称された。身禄は冨士信仰
には専門的な布教者はいらないと、在家主義を標榜し、「衆生済度」を本願として加持祈穣を
行わなかったともいわれる。
修験道では、苦行によって滅を軽くするという基本姿勢があるが、食行身禄は他人の病苦を
自らの体で代わって受ける「代受苦」という方法を実践した。その究極の形態が「断食入定」
だった。
享保18年(1733)、63歳のときに富士山北口7合目の「烏帽子岩」の下で断食行に入り
そのまま入定(死に至る)。それは弥勒の世を到来させるための救世(くぜ)の修行を目的と
したものであった。日本各地でも断食行で入定した行者は多く見られるが、身禄の断食行は
自然体であり、それは富士山自然界とも同居するものであった。断食行中、身禄は弟子に
口述で言行録『三十一日の巻』を残している。また江戸中に富士山がかたどられ、後世に
おいては江戸浅草浅草寺にも造立された。
富士行者の存在が世間一般に知られるようになるのは、この身禄の存在があって以後の
ことである。それまで冨士講は在野の一組織だったのである。
富士山著述古資料さんのページから引用
遅いお昼を天神橋で食べた。コチラのお好み焼きは野菜タップリでフワフワ
焼きそばも一緒で、お好みの味、美味しかった。
随分、久し振りだ、何十年前になるのだろう。
滝も水量も変わっていないが、沿道にある土産店の半数近くが閉まっている事に
時の流れを感じた。
つり橋で嬉しい事があった。初めてカワセミを見たのだ。個体は小さいが
光沢のある緑色の羽根と素早い動き・・・写真を撮るべく望遠レンズを装着し
10分程待ったが現れなかった。カミさんの「ねー!行こうヨ!」に、ちょん髷を
引っ張られる思いで、その場を後にした。
富士花鳥園 HP
入場すると、丁度1日二度公演するフクロウショーが15時から始まるところで
お客様も50人程ベンチに座っていた。猛禽類の羽ばたきは、とても柔らかい
無音のストロークで、小動物に気付かれないように飛ぶのだそうだ。いつも聞いている
「ヒシヒシ!ワシワシ!」の白鳥さんと比べると確かにそうだ。ショータイムは10時
30分と15時の2回、近くをお通りの際はお奨めのポイントだ。
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投稿者 pinetree : 2009年02月10日 19:54