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2008年03月20日

春季祖霊祭

           春季祖霊祭

 春季祖霊祭に招待され父親の代わりに
出席して来た。私の住む松山地区氏神様である
松尾神社敷地内にある祭り処に於いて、先の
大戦で没した52名の戦没者の方の御霊をお
慰めし、今生きている事に感謝の意を捧げる
祭りだ。
 松山は富士吉田市内の中でも、昔から続く
古い町で神社の行事を大事に守っている地域
神社を守る氏子総代の他に自治会・消防団・
育成会・他等あり地域住民は約3000人
ほどを有する。

 父親の兄がビルマで戦死しており、年2回
神社から招待を受け、いつもは父が出掛けるが足が悪くなって来たので億劫になり
お鉢が回って来たのだ。遺族の方々は20名ほどだったが皆、高齢で、私が一番
若かった。叔父さんの記憶は、まったく無くセピア色の写真でしか知らない。

 祖霊祭は地域内の各種団体が70名程参加し、宮司が祝詞を唱えて始まり
玉串奉奠を行う。祝詞の中に出てくる52柱の命名 「陸軍上等兵・・
海軍・・、勲一等・・」既に映画の中でしか使われない過去の名称を聞き
風化して行く、僅63年前の過去に一瞬戻った感があった。

 形式や儀式は色々あるが、先祖を敬い、感謝する事は不変で、今を生きる者は
忘れてはならない事だと思う。せめて、お彼岸の時くらい先祖の事を思い出して
見る事も必要ではなかろうか。

 イラク戦も5年を経過し、まだ終息がみえない。人間とはなんと愚かで
情けない生き物であろうか。文明は進化したが、人間の本質は太古の昔から
全然変わっていない、なんと学習能力の無い悲しい生き物だ。

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投稿者 pinetree : 2008年03月20日 22:06