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2006年08月09日

大正寺

   寶松山 大正寺 新倉   地図
   


 (08’4.19 撮影)

   寶松山 大 正 寺 HP

 所 在 地   新倉621      Tel 0555-22-1017
 宗   派   浄土真宗本願寺派
 本   山   西本願寺
 本   尊   阿弥陀如来   
 寺 宝 等   蓮如上人筆六字名号 他
 堂字状況   本 堂    1731年 創建 
          鐘 楼    1813年 創建   市指定文化財
                    正面7,6メートル、奥行7.1メートル、高さ9,5メートル
                    新倉産の基礎石上に現している重量感あふれた高壮な外観からしても
                    綿密な設計と高度の技術によって、当時の粋を集めたものであることが
                    うかがえる。石段を登ると中床になっており、鐘の響きを考慮した細工が
                    されている。   
          山 門    1714年 創建   市指定文化財
          庭 園    1804年 築庭   市指定名勝
                    徳川家の庭師、石斉によって富士溶岩の自然を基礎として築いた庭園で
                    中国の慮山にある古跡「虎渓」を型どって作ったもので、「虎渓の庭」
                    ともいう。幽邃にして壮大な景観を良く現しており、原型が良く保存
                    されている。この築庭に当たって権威を誇る石斉は、正装して鉄扇を
                    ふるって庭工や人夫を指図したと語り伝えられている。

          *境内の碑は、その昔、気候が悪く不作の時は年貢が納められず、取立ても厳しく
           村の農民たちを守るため、村長初め数人の農民代表が城主の所へ直訴に行ったが
           直訴の帰りに打ち首になった。その人々の勇気と英断を称えた碑もある。

*境内にある「夢通恩格貝」の顕彰碑は遠山正瑛先生の功績を称え建立したもので、大正寺は正瑛先生の
  生家でもある。「やればできる。やらなければできない。」正瑛先生が講演で良く話される言葉、正瑛先生は
  富士吉田市の至宝だ。 残念な事に、2004年2月27日遠山正瑛先生永眠された、ご冥福を
  お祈りいたします。

  日本沙漠緑化実践協会

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  沙漠緑化は世界平和への道 郷土山梨へのメッセージ

                   日本沙漠緑化協会会長 故・遠山正瑛

 私は、富士吉田市で生まれ育った。当時の日本は貧しくて学校に行くのも大変な時代であったが
親のおかげで学校に通わせてくれたことに感謝している。
 その頃、農業学校で長い間教員をなさっておられた近所の先生と出会い、農業のご指導を
いただいた。先生の教えである「野菜は、手入れをすればするほどよくできる。努力してまめに働けば
応えてくれる。」という原理はいつの世でも通じるもので、世の中の全てのことに当てはまる。
 「理屈じゃだめだ。やればできる。やらなければできない」。これが、私が子どもの頃体験して得た
信念である。

 私は、1991年から中国の8大沙漠の一つである内蒙古クブチ沙漠の恩格貝(オンカクバイ)地区に
ポプラの植林を始めた。なぜ中国の沙漠に木を植えるのか、なぜ沙漠なのかを説明したい。
 現在、世界の陸地の4分の1以上が沙漠であり、年々拡大している。この沙漠を残したまま人類が
安全で平和に地球上に住めるかどうか、それが問題なのである。不毛の裸の大地を緑化して平和の
道を拓かなければいけない。私は、その一心で沙漠緑化に命を賭けて取り組んでいる。
 沙漠には雨が降らない、また降っても年間降雨量が少ないために土壌が悪くて作物が作れない
状態である。だから沙漠の民は食糧不足のために貧困となり、それが戦争の原因になっている。

 21世紀は「寛容と共生の時代」だと言うが、世界の人々が幸福で平和に暮らせるように考えねば
ならない。沙漠のない国の人々は豊かな自然の恩恵を受けている分だけ、沙漠のある国の人々の
貧困を助けることが必要なのだ。真の幸福とは、金持ちになることだけではない。自分だけが金儲けを
してうまい物ばかり食べていると不公平であり、そこから戦争が起きる。世界に戦争を呼んではいけ
ない。沙漠があると戦争を呼ぶ原因となる。だから沙漠を緑の大地に変えればいい。

 私が沙漠緑化活動を始めてから12年になるが、今、中国の沙漠は緑の大地が蘇っている。日本
からの緑の協力隊参加者約7千人が行動を起こし、中国の人達とともに力を合わせて300万本の
ポプラを植林して大きな森になっている。関東平野がすっぽりと入ってしまうほど広大なクブチ沙漠の
一角に緑の島が広がっている。
 かつて不毛の大地であった恩格貝は、今では中国の沙漠緑化のモデル地区となり、中国の北西部
開発の国家事業として取り組まれるようになった。いずれ何十年か後には沙漠が緑の草原や農に
変わり、豊かな恵みを与えてくれるだろう。やればできるのだ。

 21世紀は、地球の緑と世界の人々の幸福と平和を考えよう。それにはまず、未来を創る子ども達に
「今、世界が危ない状態にある」ということを知らせなければならない。まず、そこから出発しなければ
いけない。そして、皆が沙漠緑化の必要を考えて行動に移すことだ。

 山梨のボランティア精神の基本は、「耕そう、まこう、育てよう」である。
先ず、大人が行動して子ども達の心を育てる。そして、何か目標を決めて実践体験する機会を与えて
人づくりをすることが大事である。

投稿者 pinetree : 2006年08月09日 21:42