2005年11月01日
秋を求めて
11月1日・午前7時、高速バスに乗って帰られるお客様を送りがてら、秋を求めて富士山へ車を飛ばした。昨日の雪のせいでスバルラインは交通止めだった。閉鎖されていない林道を通り、登る事に決め、船津胎内を富士山に向かった。植樹祭広場で1枚撮ったが日陰の草にはビッシリと霜が降りており、気温を見たら1℃だった、寒っ!早々に引き上げ林道を進む、道路は1車線しかないが、アスファルトで舗装されており、まだ新しいので快適なドライブだ。バックミラーに、車が落ち葉を舞き上げ散って行くのが写った。松林から落葉樹林帯へ入った、ブナの林だ。場所は精進湖登山道とクロスする辺り、車を止め観いった。豊かな森だ、生命を葉の間から降り注ぐ木漏れ日の中で感じた。以前ネットで見て大室山近くにブナ林があるのは知っており、一度訪ねて見たかったが機会がなかった。思いがけない発見で嬉しくなった。
富士山の2合目は、丁度見頃で紅葉が真っ盛りであった。
ブナ林を通り抜けると植林されたハリモミの純林だが、整然と並んでいるのが返って不自然で富士山には似合わない。開けた所で本栖湖が見えたので1枚撮り、Uターンしてフジテンリゾートスキー場脇に下りて来た。コンビに立ち寄り、朝飯用にオニギリ1個とお茶を買って紅葉台へ向かった。相変わらずのガタガタ道に閉口する、何とかして欲しいものだ。頂上には展望台があるが閉まっており、そこから撮る事が出来なかった。晴れて富士山が見える時はお薦めだが、見えない時は止めた方が懸命だ、あの道を頂上まで登るには価しない。
紅葉台から河口湖へ回った。ドウダンツツジや一部モミジも紅葉しているが、まだ10日は早い気がする。モミジ祭り会場川沿いの大モミジは3分と云ったところだろうか・・・。本日快晴!空気が澄んでいるので富士山が物凄く近く観える。湖と富士山、180度に遮るもの無しの大パノラマが地元に住む者まで観光客気分にしてくれた。大モミジ後方に屏風の様にデンと立つ御坂山塊を観ると、御坂トンネル周辺まで色付いていたので、次は御坂トンネルを目指した。
峠の茶屋周辺は8分、26日に来た時より格段に紅葉は進んでいた。太宰治の碑「富士には月見草がよく似合ふ」の前では、恥ずかしながら近くにいた写真家に富士とツーショットをお願いしてしまったほど、素晴らしい景色だった。
帰り道に、ついでと云っては何だが、自宅前を通り過ぎ郷土資料館のモミジを撮りに向かった。こちらは5分と云った所か・・・。1本のモミジがオレンジの発色が良いので青空をバックに1枚撮った、ン~~ン!良い色だ。
富士山周辺の秋を求めて7時~11時迄、昨夜引いたらしい風邪の為、薬を飲んで、鼻水用テイッシュをポケットに入れ、ビービー鼻をカミながらの撮影ではあったが、時として、体調の悪さを忘れさせる程素晴らしいひと時であった。
投稿者 pinetree : 2005年11月01日 20:15