夕方、お客様をお迎えにスーパーまで行き帰って来ると、フロント前に先程 玄関ですれ違った男女が立っていた。フロント内には息子も家内もいないので 何となく嫌な雰囲気を感じた。「どうしました!」と、声を掛けると「今、 見てもらっている」との答えだ。記帳にはAさんと書いてあるが、予約台帳に Aさんのお名前は無かった。オーマイ・ガッ!ブッキング発生か?今日は満室だ。
「メールをプリントして持って来たんですが・・・」目は虚ろ焦点も合わずに 活字を追っている。そこへ家内が「チョット見てよ!予約の日にちは9月24日 よ!今日は8月24日。」 Aさん、こちら見て下さい9月24日でご予約を頂いて おりますが・・・・」 Aさんは絶句である。 ホ・ホントですね!彼女は 「チョーット!信じられない!」 Aさん「・・・・」額からは汗が。私「今夜は どうされますか?」時間は午後6時を回り暗くなり始めていた。私「どこか泊まる所 探しましょうか?」、彼女「お願いします」、私「ホテル・旅館・貸別荘?どちらに しますか?」 「貸別荘にして下さい」
早速、二人の前で電話を掛けてみますと3軒目で河口湖の別荘が1棟だけ 空いており、予約可能との事で予約を入れ、地図で場所を説明してあげ出掛けました。 それから20分後、彼女から電話が入りました。 「部屋が・・・毛が落ちていて掃除をした気配が無いんです・・何とかなりません?」 「そうおっしゃられても・・・」「そうですよね・ごめんなさい!」 私「キャンセルして こちらへ帰ってらっしゃい!部屋を探しますから・・」 「すいません♪シテイーホテル みたいな所で16000円位の所で・・・」 「ハイ!探してみますね」 繁忙期を 過ぎているので探す自信があったのだ。 12600円でツインの部屋が一発で予約出来た。
ホテルの場所を地図に書きながら二人が来るのを待った。暫くして 車が入って来た。彼女「すいません!」 私「こちらこそ内容を知らないものですから 変な所紹介しました。良かったです、こちらが取れましたので、どうぞ・・」 彼女「明日は宜しくお願い致します♪」と、言い残し出掛けて行った。
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